内容
竹青荘に住む寛政大学4年生・清瀬灰二は、「あと一人」を熱望していた。
そんな灰二の前に、コンビニで万引きして逃げる男が通る。
インターハイで優勝するほど実力のあるランナー、蔵原走。
監督を殴って高校陸上部を退部になり、進学が決まっていた名門大学の推薦も取り消されてからは、一人で走って実力を極めようと考えていた。
「あと一人」がこの男だと直感した灰二は、追いかけて捕まえてこう言う。
「オレと一緒に箱根駅伝を目指さないか?」
竹青荘(アオタケ)に住む、他のメンバー8人も巻き込んで、箱根駅伝への挑戦が始まる。
三浦しをんの同名小説の漫画化。現在4巻まで刊行されています。
動機
もともと箱根駅伝を(テレビで)観戦することが好きで、箱根駅伝を扱った原作が好きで、それが漫画になったことを知り、読みたくなったのがきっかけです。
好きな小説の漫画化やドラマ化には、好き故に自分の中でイメージが作られすぎているせいか、がっかりさせられるのが常なので、購入するのをためらっていました。
時々行く漫画喫茶に行って探してみたのですが無く、そんな中、外勤後お弁当を食べようと入った、持ち込み可能な漫画喫茶で見つけました。
絵も丁寧で綺麗、原作に忠実ながらオリジナルな箇所もあり、一読後、購入を決めました。
感想
原作好きな方も大満足できる内容です。
絵が本当に丁寧で綺麗。
原作者は男性名ですが、女性。
男性なのに、女性的な絵柄の漫画家さんなんだな~、と思っていました^^;
長距離ランナーらしい体つきや走っている最中の描写など、陸上を題材にした作品が多いらしい(byウィキペディア)のも納得です。
原作に忠実でありながら、オリジナルなキャラやエピソードに好感持てるのがいい!! すっごくいい!!!
オリジナルなキャラとしては、走の高校時代の先輩・古賀やその友人(で古賀の大学のマネージャー)の松平など。
ところどころにコミカルさもあり、シリアスさも上手く同居していて、本当に面白い作品です。
原作ではイヤ~なヤツ(走の高校時代のチームメイト・榊)も居たりしますが、こちらの漫画には、今のところ、嫌なヤツは居ません。榊もカワイイ(笑)ヤツに描かれています。
もっとも、原作中の榊もそんなに嫌なヤツではないんですよね。こうなってしまうのも無理ないかな、って思えましたから。
灰二の高校時代のチームメイトで、名門・六道大学主将の藤岡がカッコいいです。
何がカッコいいかというと、言動がカッコいいんですよね。終始言動が首尾一貫しています。自分の中でブレない芯がある。
こういう人って、実際居るのかな?
スキンヘッド+広島弁、最高!(笑)。
アオタケメンバーの中で一番好きなのは、漫画オタクの“王子”。
私、オタク好きなんですよね^^; 画像に本の表紙が出ていますが、3人のうちの一番奥に居ます。
灰二と走以外では、一人陸上経験者が居ますが、7年のブランクがある。
他の7人は陸上経験なし。うち一人は万年文化部。
そんな10人ぎりぎりで、半年で5000メートル17分を切り、予選会を突破して箱根駅伝出場。
実際有り得るのか、と言われればそれまでですし、メンバーが灰二に従って箱根を目指す理由も、苦しいといえば苦しい。
それでも、そういった現実感を超えたきらきらしたものを、
コンプレックスや挫折や苦悩を抱えながらも頑張る綺麗なものを、
『風が強く吹いている』は見せてくれます。原作の小説も、この漫画も、です。
これだけ原作に敬意を払って漫画化されたら、原作者の方も嬉しいだろうな、って思っていました。
2巻から、原作者・三浦しをんさんの後書きが加わっていて、納得させられました。
「海野先生に描いていただけてよかったと、毎回喜びを噛みしめております。」
memo
何も知らない人間が、軽々しく言ってはいけないことがあるのです。
それがどんなに些細なことでも、人それぞれ大切なものは違うのですから。
竹青荘に住む寛政大学4年生・清瀬灰二は、「あと一人」を熱望していた。
そんな灰二の前に、コンビニで万引きして逃げる男が通る。
インターハイで優勝するほど実力のあるランナー、蔵原走。
監督を殴って高校陸上部を退部になり、進学が決まっていた名門大学の推薦も取り消されてからは、一人で走って実力を極めようと考えていた。
「あと一人」がこの男だと直感した灰二は、追いかけて捕まえてこう言う。
「オレと一緒に箱根駅伝を目指さないか?」
竹青荘(アオタケ)に住む、他のメンバー8人も巻き込んで、箱根駅伝への挑戦が始まる。
三浦しをんの同名小説の漫画化。現在4巻まで刊行されています。
動機
もともと箱根駅伝を(テレビで)観戦することが好きで、箱根駅伝を扱った原作が好きで、それが漫画になったことを知り、読みたくなったのがきっかけです。
好きな小説の漫画化やドラマ化には、好き故に自分の中でイメージが作られすぎているせいか、がっかりさせられるのが常なので、購入するのをためらっていました。
時々行く漫画喫茶に行って探してみたのですが無く、そんな中、外勤後お弁当を食べようと入った、持ち込み可能な漫画喫茶で見つけました。
絵も丁寧で綺麗、原作に忠実ながらオリジナルな箇所もあり、一読後、購入を決めました。
感想
原作好きな方も大満足できる内容です。
絵が本当に丁寧で綺麗。
原作者は男性名ですが、女性。
男性なのに、女性的な絵柄の漫画家さんなんだな~、と思っていました^^;
長距離ランナーらしい体つきや走っている最中の描写など、陸上を題材にした作品が多いらしい(byウィキペディア)のも納得です。
原作に忠実でありながら、オリジナルなキャラやエピソードに好感持てるのがいい!! すっごくいい!!!
オリジナルなキャラとしては、走の高校時代の先輩・古賀やその友人(で古賀の大学のマネージャー)の松平など。
ところどころにコミカルさもあり、シリアスさも上手く同居していて、本当に面白い作品です。
原作ではイヤ~なヤツ(走の高校時代のチームメイト・榊)も居たりしますが、こちらの漫画には、今のところ、嫌なヤツは居ません。榊もカワイイ(笑)ヤツに描かれています。
もっとも、原作中の榊もそんなに嫌なヤツではないんですよね。こうなってしまうのも無理ないかな、って思えましたから。
灰二の高校時代のチームメイトで、名門・六道大学主将の藤岡がカッコいいです。
何がカッコいいかというと、言動がカッコいいんですよね。終始言動が首尾一貫しています。自分の中でブレない芯がある。
こういう人って、実際居るのかな?
スキンヘッド+広島弁、最高!(笑)。
アオタケメンバーの中で一番好きなのは、漫画オタクの“王子”。
私、オタク好きなんですよね^^; 画像に本の表紙が出ていますが、3人のうちの一番奥に居ます。
灰二と走以外では、一人陸上経験者が居ますが、7年のブランクがある。
他の7人は陸上経験なし。うち一人は万年文化部。
そんな10人ぎりぎりで、半年で5000メートル17分を切り、予選会を突破して箱根駅伝出場。
実際有り得るのか、と言われればそれまでですし、メンバーが灰二に従って箱根を目指す理由も、苦しいといえば苦しい。
それでも、そういった現実感を超えたきらきらしたものを、
コンプレックスや挫折や苦悩を抱えながらも頑張る綺麗なものを、
『風が強く吹いている』は見せてくれます。原作の小説も、この漫画も、です。
これだけ原作に敬意を払って漫画化されたら、原作者の方も嬉しいだろうな、って思っていました。
2巻から、原作者・三浦しをんさんの後書きが加わっていて、納得させられました。
「海野先生に描いていただけてよかったと、毎回喜びを噛みしめております。」
memo
「プレッシャーをやすりに変えて心身を研磨する
研ぎすぎて本番前にポッキリいっちゃいけないし
かといって研ぎが鈍くて曇ってても話にならない
薄く鋭く研ぎすませ」
(予選会が近づき、不安になるメンバーに灰二が言った言葉/3巻)
「お前は自分のこと以外よいよ興味にゃあようじゃが
外の世界はもっと広ぉて深い
今だけが全てじゃのうて脈々と重ねられた歴史の中にわしらも生きとるんよ」
(走に対して六道大・藤岡が言った言葉/4巻)
「楽しゅうないなら走るのやめりゃええゆうて
簡単に言うようなヤツにゃあ何もわかりゃせんじゃろう
好きじゃ嫌いじゃ楽しいじゃ楽しくないじゃ
わしらはもうそんなところで走っとりゃせんのじゃ」
(走に灰二の過去を教える際に六道大・藤岡が言った言葉/4巻)
何も知らない人間が、軽々しく言ってはいけないことがあるのです。
それがどんなに些細なことでも、人それぞれ大切なものは違うのですから。
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